実は豆じゃない
コーヒー豆と言いますが、実は豆じゃないです。
豆はマメ科の種子で、コーヒー豆は
「リンドウ目 アカネ科 コーヒーノキ属 コーヒーノキ」
の種子です。
ちなみに交配できるのは種の違いまでなので、科が違うという事はかなり大きくて、
人とキツネザルくらいの違いがあります。
生豆
良く見るあの茶色のものは生豆を焙煎したものです。
コーヒーノキに実った赤い実、コーヒーチェリーと呼ばれます。
それの外皮や果肉、パーチメントと呼ばれる内果皮を取り除いたものが生豆です。
コーヒーチェリーを生豆にする工程を精製と言いますが、コーヒーの味を決める要素の一つなので大事な工程になります。
同じ品種の豆でも精製で味がに影響があります。
コーヒーベルト
コーヒーノキはデリケートな植物で、コーヒーベルトと呼ばれる、北緯25度から南緯25度の間の平均気温が高いエリアでしか育ちません。
上質な豆がとれるのは、水はけが良い、寒暖差が大きい、雨季があるなどの条件が揃ったエリアになります。
日本の本州は北緯25度より高い30度ちょっとですが、沖縄地方や小笠原諸島などギリギリでコーヒーベルトにかかっているところでは生産されています。
生産量が少なく幻のコーヒーなので、見かけた際にはぜひ味わってみると良いでしょう。
筆者はまだ出会った事がありません。
ただ、温暖化が進めばコーヒーベルトは広がるので、もしかしたら生産地域が増えて国産コーヒーを飲める機会が増えるかも知れません。
良いんだか悪いんだか。
自宅でも育てられる
温度管理さえちゃんとすれば観葉植物としてコーヒーノキを育てる事も可能です。
実を収穫できるようになるまで3~5年程度かかるようですが、自分で生産したコーヒー豆は格別かも知れません。
コーヒー豆の品種
コーヒー豆の品種は主に3種となります。
- リベリカ種
- カネフェラ種もしくはロブスタ種
- アラビカ種
リベリカ種
低地や平地で栽培可能で栽培しやすいが、生産量は少なくて世界市場には流通していません。
コーヒー豆の生産全体の1%程度しか栽培されていない様です。
味は苦みが強いです。
カネフェラ種もしくはロブスタ種
ロブスタ種はアラビカ種の変種です。
アラビカ種よりは標高が低くても育ちます。
生産量は多くて、インスタントコーヒー等に良く使われます。
味は苦みが強いです。
他の品種よりカフェインの含有量が多いものが多いです。
ヨーロッパで良く消費されていて、苦みが強いため、ミルクを混ぜて飲む飲み方が普及したと言われています。
アラビカ種
主に標高の高い地域で育ち、他の2種より病気や虫に弱くて栽培に手間がかかります。
味は酸味が強くて、香りが豊かなものが多いです。
銘柄コーヒーのほとんどはアラビカ種の系統で、生産量も他の2種より多いです。
コーヒー豆の銘柄
銘柄は産地やエリア、ブランド名などで付けられます。
産地だとブラジルやコロンビアなど主に国名。
エリアだとキリマンジャロなど。ちなみにキリマンジャロはタンザニア産の豆になります。
ブランド名はハワイコナなど、ハワイコナはハワイ島のコナ地区で生産された豆です。